ダイビングの器材(酸素ボンベイメージ)

人が水中世界を楽しむためには、様々なダイビング器材の助けを借りることとなります。
実際のダイビングで使う器材は、それぞれ重要な役割を持っていますので、ひとつとしておろそかにできません。
そこで、ダイビングで使うダイビング器材やアイテムを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。


主なダイビング器材

①【スーツ】

ダイビング器材の中で最初に揃えたいのがダイビングスーツではないでしょうか。
ダイビング用のスーツには、大きく分けて2つウエットスーツとドライスーツがあります。
ウエットスーツは、夏の間やリゾートでのダイビングでよく使用されます。
ドライスーツは、体が濡れないタイプで冬に潜りたいという方に多く使用されます。
どちらも体の保温と保護や浮力の確保が目的なので素材にも違いがあります。
実際に触りながら自分に合ったスーツを選べば良いでしょう。

②【マスク】

水中世界を見るダイビングにおいて、器材の中でマスクはとても重要な器材です。
いわゆる水中メガネのことですが、ダイビングやスノーケリング用のマスクは鼻まで入るのでゴーグルと言わず「マスク」と言います。
マスクが顔にフィットしていれば、マスクの中に頻繁に水が入ることはありません。
自分の顔にマスクがちゃんとフィットしていれば、マスクの中に水が入ったりすることはありません。
マスクは、一眼タイプと二眼タイプの2種類に大きく分けられます。
一眼タイプとは、左右にわかれていない一枚のレンズで、視野が広く見えます。
二眼タイプとは、レンズが左右にわかれているので、視力に合わせてレンズを入れ替えることもできます。
どちらのマスクでも、耳抜きをする時に鼻をつまみやすいとか自分の顔の形や大きさに合わせてぴったりフィットしているとかが重要です。

③【シュノーケル】

ダイビング中は使用することはないですが、潜り始める場所まで水面での移動、休憩時、ボートを待っている間などに使用します。
水が入りにくい機能、排水のしやすい機能、シンプルな見た目ですが呼吸のしやすさなど工夫が施されています。
シュノーケリングで気軽に海の中をのぞくこともできますのでマスクとシュノーケルをセットにして持っていればいいですね。
一般的には、マスクと同じ色で揃えたりしますが、女性は口が小さいので間違って男性用を買ってしまうと上手にくわえられなくなるにで気を付けてください。
最近のタイプはシュノーケルの先から水が入りにくく、楽に水を出せる様に排水弁が付いていたり、パイプからマウスピースの部分がジャバラになっているものもありますので、ダイビング中に邪魔にならず、使いやすくなっています

④【フィン】

ダイビングでは早くとか、力強くとかの泳カは要求されないですが、水中を効率よく泳げるようにしてくれるのがフィン(足ひれ)です。
泳ぎやすさだけでなく、中性浮力のとりやすさ、エアー持ちなどにも影響が出たりするので、脚力や自分に合ったぴったりのフィンを選びましょう。
フィンは、裸足(または薄手のブーツ)で履くフルフットタイプ、ブーツを履いてストラップで固定するストラップタイプの2つに大きく分けられます。
岩場や砂地を歩いて海に入ることが多い場所では、ストラップタイプが主流ですが、フルフットタイプは二つ目のフィンとして使用する人が一般的に多いです。
また、フィンを選ぶには、素材も大切になりってきます。
素材によりしなりやすさや硬さに特徴がありますので自分の脚力に合ったフィンを選びます。
水をかく部分をブレードと言いますがブレードの硬さが自分に合っていないと、脚がつってしまったり、うまく泳げなかったりしますので、身体に負担をかけないフィンを選んでください。

⑤【グローブ】

水中で手先が冷えないために、手の保温と保護をするために使用します。
うっかり岩などにつかまった時やウニなどに触ってしまった時など、思わぬケガから守ってくれますので必要です。
夏用と、冬用のウィンターグローブや水中カメラを操作しやすいように、人差し指がないタイプもあります。
グローブをした手で器材を操作しますから、サイズや水温に適したもので指先が余らない、なるべくぴったりしたものを選んでください。
メーカーによって同じサイズでも大きさや指の長さが違うので、試着をして買うのが良いでしょう。

⑥【ブーツ】

ダイビングの現場では重い器材を装着したまま、砂地や岩場、滑りやすいボートの上を歩く時がありますがしっかりしたブーツを履いていれば、踏ん張りがきいて思わぬケガから足を守ってくれます。
足の保護、保温のためにも必要なのがブーツです。
足首を覆うロングタイプと、かかとの下までのショートタイプの2つのタイプがあり、ブーツの底もボートダイビング向けの薄いタイプと岩場を歩きやすい厚目のタイプがあります。
小さいサイズを選ぶと、血行が悪くなって脚がつりやすくなったり、大きいサイズを選ぶとブーツの中で足が動いてしまい、うまくフィンキックが出来なくなったりしますので、必ず自分の足にぴったりフィットするものを選びます。

⑦【BCD】

Buoyancy(浮力)、Control(調整)、Device(器具)の略で名前の通り、浮力を調節する器材です。
ダイビングの醍醐味でもある、中性浮力の状態を作る大切な器材のひとつで、水中では浮力を調整したり、水面ではライフジャケットの機能を果たしたり、シリンダー(エアタンク)を背負うのも、BCDの役割になります。
種類は、ベストのジャケットタイプ、ストラップで調整が出来るストラップタイプ、浮力が背中に来るバックフロートタイプの3つがあります。
ストラップタイプが一般的でおすすめになります。
サイズ調整が出来るので、ウエットスーツ、ドライスーツのどちらでも使用できます。
ダイビング器材は全てそうですが、自分にぴったり合ったフィット感が大切です。
小さすぎると浮力が十分に得られないですし、大きすぎると背中のシリンダーが動いてしまいバランスを取ることが難しくなります。
できるだけインストラクターと一緒に、試着をしながら選ぶことをお勧めします。
BCDをどれだけ使いこなせているかがダイビングの上手い下手を左右すると言っても過言ではありません。

⑧【レギュレーター】

レギュレーターはシリンダー(エアタンク)に入った高圧の空気を私たちが吸える圧力に調整して空気を吸えるにしてくれる重要な器材です。
レギュレーターのおかげで私たちが水中世界に行ける様になったと言っても良いかもしれません。
圧力調整の仕組みの違いにより、ピストンタイプとダイアフラムタイプの2つがあります。
レギュレーターを選ぶポイントは、違和感なく自然に呼吸をすることが出来るか…です。
これは、ダイビングにおいてとても重要になります。
水中で、息が吸いにくいなぁと感じたら、ダイビングを楽しめなくなってしまいます。
どれが良いとかではなく自分の肺活量に合ったレギュレーターを選ぶことが、すごく大切なことですし、マウスピースの形や大きさが口に合っていることも重要です。

⑨【オクトパス】

あまり使う機会はないと思いますが、万が一、一緒に潜っている人のエアが無くなった時や自分のレギュレーターに不具合が生じた場合などに使用する緊急用のレギュレーターです。
必須の器材でもありますので、いざという時のために、使い方や装着位置に慣れておくのも大切です。
上下を気にせずに使える平たい形をしたタイプとBCDのインフレーターと一体型になっているタイプもあります。

⑩【ダイブコンピューター】

水中にあとどれくらいの時間いられるかの表示、浮上スピードが速すぎた場合の警告、最大深度や経過時間、水温などの情報を得る事ができるハイテク器材です。
また、減圧症にならないように、体の中に溶け込んだ窒素量を管理します。
その他に、潜ったデータを記録してくれるためログブックを書く時や、次に潜る際にダイビングの計画を立てやすいプランモードもあり便利です。
ダイビングには欠かせない器材のひとつです。
残圧計が組み込まれたタイプやウォッチタイプなどが主流ですが、最低限の機能は備えていますので予算に合わせて選ぶのが良いです。
年配の方は文字が大きめのものを選んだ方が使いやすいと思います。

⑪【コンソールゲージ】

ダイビング中にタンクの空気量を示す残圧計(シリンダーに残っているエアー)、方位を知るためのコンパス、水深計がセットになった計器盤です。
こまめにチェックをすることは、安全にダイビングを楽しむために大切です。
3つの計器が一体になっているのが基本ですが、水深計のない2ゲージタイプなど各計器のレイアウトはメーカーによって違います。

⑫【ウエイトベルト】

ダイビングでは浮力を調整するためにウエイトを腰につけます。
クイックリリース・バックル付きは、いざという時にすぐ外すことが出来るので便利です。
メッシュ状のポケットが付いたは、ウエイトが直接腰に当たらないので快適に使えます。

⑬【水中カメラ】

ダイビングの楽しみを倍増してくれるのが水中カメラです。
水中写真の魅力は、SNSにアップしたり、絵葉書を作ったりとたくさんあります。
カメラは水中写真専用というよりは、デジカメや一眼レフを専用の防水の水中ハウジング(ケース)に入れれば水中撮影が可能です。
自分が撮りたい水中写真用にストロボやレンズを組み合わせてセットすると良いです。

⑭【ダイバーズナイフ】

安全なダイビングのために常に持っておきたい器材(水中ナイフ)です。
水中で釣り糸やロープ、海藻などにからまってしまった時に切ったり、タンクを叩いて音を出して仲間を呼んだり、海中で流されないように地面に刺して体を支えたりと多目的に使用できます。
ナイフは、平らになっているタイプのもの、刃の先がとがっているタイプのもの、両刃のタイプなど様々なものが市販されています。

⑮【水中ノート】

水の中では会話が出来ないので、水中ノートに書いて記録をしたり、コミュニケーションを取ったりします。
耐水紙でできたノートに鉛筆で書くタイプや、先が磁石になっているペンで書き消しをするタイプがあったり、大きさや種類も豊富です。
覚えておきたい地形や魚の特徴などをメモしたりダイバー同士で筆談するときに必要です。

⑯【メッシュバッグ】

ダイビング器材一式を濡れたままビーチやボートに運ぶための、メッシュ素材のバッグです。
濡れたままの衣類を他の何かで代用したりすると、この上なく不快な思いをするかもしれません。
ダイビング専用の水抜けが良い、器材の出し入れがしやすい丈夫なものを選ぶといいでしょう。

⑰【キャリーバッグ】

ダイビングツアーの時に器材や着替えを持って行く時や、電車で移動をする時に使用するダイビングバッグです。
主に2輪のキャリータイプ、4輪のキャスタータイプ、ハードケースタイプ、ソフトケースタイプと種類があります。
自宅でダイビング器材を収納する時にも使えますので、機能的で運びやすいものを選ぶ様にします。



その他にも様々なアイテムがありますがダイビングは器材を使いこなせば、水中世界をより楽しめるマリンスポーツです。
器材を上手く使いこなせたら、自由に泳げるようになり、まさに世界が変わるような非日常な経験をすると思います。
器材選びで心配や不安なことがあったら、ぜひインストラクターに相談をしてくださいね。

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